比べて下さい仕上がりを!通常クリーニングはもちろん、染み抜き技術「不入流」でどんなしみでも落とします。ヤマワキクリーナーズ
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●NO.046 なぜドライだと型崩れや縮みが起きないの?
ドライクリーニングは、おしゃれ着を変形させること無く、汚れを落とすために、19世紀のパリで開発された技術です。なぜ変形しないのでしょう?
おしゃれ着は、着用するだけで、なんとなく全体に汚れてきます。それは、店頭のマネキンが着ている服でも同じこと。そのわけは、空気中に漂っている細かいススやホコリなどの汚れが、自動車や工場の吐き出す油煙や、皮膚の表面を覆っている皮脂などの油分によって生地の表面に接着されていくからです。水では、この接着剤である油分を溶かすことはできません。
ドライクリーニングは、水ではなく溶剤と呼ばれる特殊な揮発油によって洗う方法です。溶剤は繊維にほとんど影響を与えず、汚れを接着している油分だけを溶かします。このことによって、汚れは生地から離れます。
おだやかな化学作用によって汚れを落とすので、型崩れや縮みが起きにくいのです。
●NO.045 汚れたまま保管するとカビが育ちます
冬・春物衣類で、クリーニングを忘れているものはありませんか?汚れたまま保管していると、カビが繁殖しやすくなります。 空気中には、常にいろんな種類のカビの胞子が漂っています。それが何かに付着し、「カビの4大成育条件」と言われる、温度(20〜25度)・湿度(80%)・酸素・栄養が揃うとカビ菌は、どんなところでも繁殖します。カビ菌は植物と同じように、衣類に菌糸という根を張り、茎が枝別れして、その先に種になる胞子を実らせます。衣類についたカビは、繊維の中に根をどんどん食い込ませ、繊維を分解して養分とするのです。このことから、カビがついた衣服は、すでに生地そのものが痛んでいるということになります。
絹や毛のようにタンパク質でできている繊維は、それ自体がカビの栄養になりますし、食べこぼしや汗や垢などの蛋白成分はカビにとって絶好のご馳走で、綿やポリエステルにも生えます。カビはシミや変色、穴あき、破れの原因になります。
●NO.044 スポンジタワシとフェイクレザーファッションの関係?
合成皮革製品はクリーニングの後の保管に十分に注意して、なるべく長持ちするような配慮が必要です。
合成皮革製品の表面は、ほとんどポリウレタン樹脂というものでできています。身近なものでは、台所で使うスポンジタワシが、このポリウレタン樹脂100%製品です。スポンジタワシは、3ケ月程度使っていると、徐々にもろくなり、しまいにはボロボロになってしまいます。これは、加水分解という性質があるためで、湿気を吸い込んで樹脂が分解してしまうからです。
ポリウレタン樹脂製品は、一般に3年程度着用すると分解が目立つようになるとされています。必ずポリ袋から取り出し、湿気に気をつけて保管しましょう。
●NO.043 毛100%でも新毛だけのものや再生毛混用もある
「毛100%」と表示されている製品でも、毛羽立ちやすいものとそうでないものがあります。製品によっては、再生毛を使用していることがあるからです。
再生毛とは毛製品をほぐしてリサイクルしたものです。毛100%と表示されている製品でも、再生毛を混用したものがあります。再生毛は、いったん製品化された毛製品をほぐして、繊維の状態に戻し、再度紡糸したもので、新毛よりも繊維長が短く、毛羽立ちやすく毛玉ができやすいという性質があります。過去に染められているので、一般に黒や濃紺などの濃色に染められています。
毛玉(ピリング)は、まず毛羽立ちが発生し、摩擦によって毛玉となります。さらに摩擦によって毛玉が脱落します。これを繰り返すことによって、生地も構成繊維を失い徐々に薄くなります。生地は、全体にソフトな風合いを出すためにゆるい綾織などになっているものほど、表面に畝(うね)状の凹凸ができるため、着用中の摩擦によって短い繊維が引き出され毛羽立ちやすくなります。
●NO.042 パチパチ静電気は合繊を着ていると起きやすいのです
冬の外気は、湿度が低くなります。それは温度が低くなると、水蒸気の発生量が減少するからです。湿度が低く、乾燥すると静電気が発生しやすくなります。
冬には「夜ストッキングを脱ぐときにパチパチと青白い光が出た」「ドアノブに触ったとたんピリッと感じた」「スカートがまとわり付いて歩きにくい」といった経験がありませんか。これは、着用している衣類の摩擦によって静電気が発生しているからです。湿気を吸収しない素材ほど電気を帯びやすい性質があります。プラス電気はナイロン、マイナス電気はアクリル、ポリエステル、アセテートが発生します。
柔軟剤は湿気を吸収する性質を持っていますので、柔軟加工や帯電防止加工により、静電気を防止することができます。また、下着類には合成繊維の混紡されていない綿100%製品を着用するようにしましょう。静電気が起きると、ゴミを引きつけ汚れやすくなるということも知っておいてください。
●NO.041 ドライならティッシュの汚れも洗えます
ドライクリーニングをいつもご利用いただいていますが、ドライっていったいどんなクリーニング方法なのかご存知でしょうか?ドライを直訳すると、「乾燥」ということになります。ドライクリーニングでは、本当に乾燥状態のまま洗うことができるのです。
水の中に繊維製品を入れて洗うということは、繊維(合成繊維以外)を水でふやかして(膨潤)汚れを落ちやすくし、機械力や洗剤で汚れ成分を引き剥がすという方法です。しかしこれでは、シルエットや、繊細な生地の風合いなどは変わってしまいます。
ドライクリーニングは、水ではない溶剤といわれる液体の中で、汚れを接着している油分を溶かしだすことによって洗うという方法で、繊維に水分の影響を与えることなく、シルエットや風合いを変えないまま洗うことができるのです。
●NO.040 自然なウールは水で洗うと縮んでしまう
自然なウールは、独特の風合いや保温性など素晴らしい性質を持っています。しかし、ウール本来の性質から、水でゴシゴシ洗おうとすると、石のように硬くなるまで縮んでしまうことになります。
ウール繊維の表面はウロコ(キューティクル、スケール)に覆われています。このウロコが水を弾き、また水に濡れたら松笠のように開いて、繊維が含んだ水分を発散させようとします。この自然の知恵によって、ウールは呼吸するように湿気を吐き出すのです。また、湿気を含むと巻き毛が伸びようとします。だから、霧を噴いておくとシワが伸びるのです。でも、水の中で揉むことによって、松笠のように開いたウロコが互いに引っかかって絡まり、際限なく縮み元に戻らなくなってしまいます。これをフェルト化収縮といいます。
●NO.039 国際表示Aは家庭での乾燥機使用禁止
いろいろな分野で「国際標準」という言葉が使われていますが、繊維製品にも国際標準化が進んでいます。現在のJIS取扱絵表示は、日本独自のものですが、経済産業省では、早ければ年内に世界共通の絵表示に統一する準備を進めています。
最近では、家庭洗濯でも1台の機械で、洗濯から乾燥まで一貫して行う洗濯乾燥機が普及してきました。現在のJISの絵表示が作られたころは、家庭乾燥機というものがほとんど無かったので、このことに関する絵表示がありません。海外ブランド商品に付いている表示では@が家庭乾燥機使用可能という表示で、Aは家庭乾燥機を使用してはいけないという表示です。
Bなどのマルでかこまれたものは、ドライクリーニングの表示ですが、これは国際的に機械での乾燥工程を含んでいて、機械乾燥可能という意味になります。
●NO.038 クリーニングで日焼け退色が目立ちやすくなる
どのような色であっても、紫外線を受けると徐々に退色していきます。それは、昔の写真や街角のポスターと同じです。
外衣は、体を紫外線から守ると同時に、生地自身が紫外線を常に吸収しているともいえます。クリーニングすると表面の汚れ成分が落ちて色の差が鮮明になります。特に、大気中の排気ガスなどに含まれる油分が生地の表面を汚染している場合、全体に色の濃度が高くなっており、クリーニング後には、全体に退色が目立つようになります。また、紫外線は太陽などの自然光だけではなく、蛍光灯の光にも大量に含まれています。夏ばかりではなく、雪の反射による冬場の日焼けも強烈です。
「色あせしてるかも!」と感じたらラペル(衿)を裏返して、陰になっている部分と比較してみましょう。ラペルの無い製品は裏側など、光に通常当たらない部分と比較し確認します。
●NO.037 汗汚れはドライだけでは落とせません
日本の夏は気温も湿度も高いために、よく汗をかきます。水ではなく溶剤で洗うドライクリーニングでは、原則的には水溶性の汗汚れを落とすことができません。
綿や麻、ウールなど合成繊維以外の繊維は、水分を吸収して変形する性質を持っており、風合いも変化します。また、シルクやレーヨンなどは光沢が消失することがあります。また、染色もほとんどが水に溶ける染料で行われるため、水洗いでは変色しがちです。ドライクリーニングの原理は、水ではない溶剤によって汚れを接着している油分を溶かして洗浄します。溶剤は繊維に吸収されることがないので、変形、風合い変化、光沢消失、変色することがありません。
汗成分は、塩分、尿素、乳酸などを含み、染料を酸化分解したり、生地を黄ばませたりします。これら水溶性の成分は、水ですすぎ出さなければ、ドライクリーニングだけでは残留してしまいます。このために特殊な水系処理を必要とします。
●NO.036 綿・麻素材の毛羽立ちは洗うと目立つ
綿・麻・テンセルなどの植物系繊維は、着用中の摩擦によってより細かい繊維に分裂する性質(分繊化)があります。
素材が綿・麻・テンセルで、濃紺や黒などの濃色の生地は、摩擦によって分繊化すると、毛羽立ちが目立ちます。毛羽立ちが発生しやすいのは、衿周り、肩、脇、ヒジ、袖口、ヒザなどです。また、ポケットに物を入れておくと、ポケットの下辺に当たる部分も擦れることがあります。分繊化した繊維は大変細かいので、毛羽立ちというよりも、白く色抜けしてしまったように見えることが多いのです。
クリーニングする前の生地の表面は、排気ガスの油煙や皮脂などの油汚れによって全体が覆われています。このことから、摩擦されて分繊化した細かい繊維は、整髪料のグリースで押さえつけられたように生地の表面に張り付いています。しかし、クリーニングによって表面の油汚れが落ちると、風呂上りの髪のように起き上がり毛羽立ちが目立つようになるのです。
●NO.035 絹製品のプリーツ加工は安定しません
ファッションデザインとして、シワ加工やプリーツ加工が流行しています。色々な素材の製品にシワやプリーツがデザインされていますが、絹だけは安定した加工法が開発されていません。プリーツ加工品を購入する際は、このことに注意するとより長くファッションを楽しむことができます。
耐用性のあるプリーツ加工は、各種の素材の性質に対応した加工が開発されてきました。化学繊維の多くは 熱可塑性(熱によって型付けする)を応用しています。ウールや綿は、それぞれ特殊な薬品によって加工します。 しかし、絹素材については有効な加工技術が開発されていません。このことから、一定の着用期間後または クリーニング後再度プリーツ加工を繰り返す必要がありますが、細かく複雑なプリーツは再現することが できません。
表示に「絹100%」とあるプリーツ製品は、長期間楽しむことができないものと心得ておきましょう。 雨や汗に濡れたら、プリーツが取れてしまいますので注意しましょう。撥水加工で水を防止すると多少 効果があります。
●NO.034 絹のネクタイは意外な部分が擦れてしまいます
地球温暖化防止のために、国家レベルで夏はクールビズ、冬はウォームビズというエコロジーファッションが勧められています。ウォームビズは、重ね着ファッション。ビジネスマンにはネクタイにスーツ、内側にベストやセーターを着込むということで、エアコンの温度を2度低めに設定しましょうということになります。
ネクタイのほとんどは絹製品で、スレに弱く特定の部分だけが磨耗して、 ついには柄が擦り切れたり穴が開いたりします。ネクタイの生地は、 締めやすいようにバイアスといって斜めに使われています。また、一般に綾織や朱子織といった タテ糸が表面に長く現れるような組織で織られており、柄糸も浮き糸と呼ばれるようにタテ糸が 表面に現れる構造になっています。このため、長期間使用していると、縦糸が磨耗して切れてしまいます。
ネクタイのスレは、剣先よりも上着のラペル(衿)と交差して接触する部分が、真っ先に磨耗しますので、 クリーニングに出す前に確認しておきましょう。
●NO.033 襟がニット見頃が織物組み合わせは?
ファッションは、目新しいデザインのものや風変わりなもの、また異質な素材を組み合わせたものほど独創的で魅力的なものです。しかし、原則からはずれたものは、消費者の期待を裏切ってしまうことがあります。
ネック(首周り)や袖がニット(編物)で、見頃(胴体部分)が織物生地といった異素材組み合わせのデザインがあります。ニットは、首や手を通すときに自由に伸び縮みしません。このため、首を着用時に通すプルオーバーなどは、着用の繰り返しによって編物と織物を縫い合わせた部分で、織物側の方に「メヨレ」といわれるタテ筋状の織目の隙間ができてしまうことがあります。ちょうど、生地が縫い目の位置から下に向かって裂けてしまったように見えるようになります。同じ組み合わせでも、V字にニット部分を組み合わせれば、目寄れを防ぐことができます。
●NO.032 タンスや押入れの中は湿気がこもっています
暖房していると、室内の湯気はタンスの中に進入し、その中にこもってしまいます。湿気はカビやダニの原因になります。
台所や風呂場、暖房器などから発生した水蒸気は、ドアの隙間などを通って他の部屋にも流れていき、全体として一定になろうとする性格があります。このことから、普段使わない部屋や押入れ、タンスの中などにも湿気は忍び込んでいきます。窓やドアを開け閉めするたびに通気され湿気が開放されますが、閉じたままの部屋や押入れは湿気がたまる一方になります。やがて湿気は壁やポリ袋などに結露してカビやダニの原因になります。
通気性の悪い押入れやタンス、その中になおポリ袋に入れたまま保管していると湿気がこもったまま結露し、特に夏物の綿製品などはカビの餌食になってしまいます。濃い色の製品などはカビとわからなくても、クリーニングするとシミや脱色となって現れることがあります。晴れた日には虫干しをしたり、除湿剤を取り替えたりしましょう。
●NO.031 カシミヤのマフラーは折り目がスレやすい
ここ数年カシミヤやその仲間のパシュミナ素材が大流行しています。以前はヒマラヤ地域などから少量しか輸入されていなかったため大変貴重で高価な素材でした。しかし、現在では中国の内モンゴル自治区などから、従来より安価で大量にカシミヤ製品が輸入され、とても身近な素材になりました。
羊毛や人の髪の毛などには、毛の芯に毛髄といわれるものがあって、弾力を保っていますが、カシミヤには、この毛髄が無いことから、柔らかい反面、形崩れしやすく、コシがなく、シワになりやすいという性質があります。カシミヤ製品の多くは、その欠点を補う意味からも、羊毛などとの混紡品が多いのです。
カシミヤは、軽く、柔らかく、温かいというすばらしい素材です。それだけに、繊細な配慮も必要です。着用時には折り目やヒジなどのスレや形崩れに十分注意しましょう。毛玉ができたら小さいうちにカットしましょう。また、害虫やカビの大好物ですから、保管時には防虫剤や通気性に気を配りましょう。
●NO.030 地球に思いやり温かな衣生活でウォームビズ
環境省では地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温を20℃にすることを呼びかけています。
”寒い時は着る””過度に暖房機器に頼らない”そんな原点に立ち返り、”暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良いビジネススタイル”それが「ウォームビズ」です。
衣類は、汚れると繊維の隙間の空気層が覆われて、断熱効果が失われ保温性が低くなります。また、湿気を吸収しやすくなるので、体温を奪うのです。いつも、クリーニングしたばかりの服を着ていると、繊維はふんわりとふくらみ、清潔で温かな衣生活を過ごすことができます。
清潔なセーターに、カーディガンを羽織る。スーツの下に毛糸のベストを着る。暖房に頼らず、生活の知恵を活かして、温かで格好良く冬を過ごしましょう。
●NO.029 香水がアセテートに付くと脱色することも
香水の主成分は、90〜95%のアルコールに香料を溶かしたものです。科学的にはアルコール原液といっても、よいくらいです。
アセテート繊維は、一般に分散染料という染料で染められています。アセテート繊維の衣類を着ているときに、衿周りや脇などに直接香水を吹きかけてしまいますと、分散染料が脱色してしまうことがあります。東京都立産業技術研究所からは、献血の際に、消毒用アルコールを含んだ脱脂綿が、アセテートのブラウスに接触したことによって脱色したという例が報告されています。
ブラウスの衿周りが、赤系の黒っぽい生地から鮮やかな赤い色に変色する例もあります。これは、赤い色がついたのではなく、香水のアルコールの影響によって、濃度を構成する赤以外の色が脱色し、赤の染料だけが残ったためです。
●NO.028 ドライクリーニングはファッションのためにパリで生まれました
ドライクリーニングは、1825年、フランスのパリ・サンマルタンで仕立て屋のジョリー・ベランという人が初めて開業したとされています。
ベランが、誤ってテーブルクロスにランプのオイルをこぼしてしまったところ、その部分の汚れが取れてしまいました。しかもすぐに乾き、生地の張りもそのままで変わっていませんでした。水で洗うと繊維が水を吸い込んで、シワになったり風合いが変わってしまいます。しかしオイルで洗うと、デザインされた形のままで、汚れをとることができるのです。この大発見は1855年の第一回パリ万博で発表され、「フレンチ・クリーニング」として世界に広まりました。
それまで、おしゃれは貴族階級だけのものでした。汚れてしまったファッションは捨てるしかありませんでした。しかし、デザインを崩すことなく洗えるドライクリーニング技術の発見と、産業革命による繊維産業の発展によって20世紀は誰でも気楽におしゃれを楽しめるファッション大衆化の時代となったのです。
●NO.027 着用していると生地は摩擦によって擦り減っています
長期間着用していると、必ずどこかが擦り減り、ホツレの兆しがあるものだということを理解しておきましょう。そして、汚れを落とすためにもむなどの力を加えなければならないクリーニングによって、より損傷が拡大することがあります。
ワイシャツは、繰り返し長時間にわたって着用される実用的な衣類です。消耗の限界まで着用しようとしがちですから、注意が必要です。綿100%の細番手高級ブロード品ほどスレに弱いものです。襟周り、剣先、袖口、ヒジに注意しましょう。
絹、麻、テンセル製品は繊維の構造から、スレるとより細かい繊維に分裂してしまうという性質があります。特に濃色の製品は、クリーニングで油汚れが落ちると一層毛羽立って白っぽくなります。ヒジやポケット周り、ズボンなら太腿部分など面でスレる部分に注意しましょう。
●NO.026 夏の服には見えないシミがいっぱいです。
夏の服には、汗や清涼飲料水などのシミがついている場合が多いようです。これらは、乾いてしまうと見えなくなって、ついそのままにしがちです。しかし、放っておくと変色やシミ、虫食い、カビなどの原因になってしまいます。
ドライクリーニングでは、皮脂等の油性の汚れは良く落ちますが、汗や清涼飲料などの水に溶けやすい汚れは落ちにくく、このような水溶性の汚れを落とすためには、特殊な処理をしなければなりません。目に見えないシミは見逃しがちです。おわかりのものは、クリーニングに出すときに教えてください。
汚れが目立つ、目立たないで、クリーニングを考えがちですが、見えない汚れやシミは案外多いもの。ある期間着用したらクリーニングに出してください。
●NO.025 「麻」表示素材はリネン(亜麻)とラミー(苧麻)だけ
夏の素材として爽やかな肌触りで、清涼感のある麻。しかし、衣料品の素材として正式に「麻」と表示できるのは、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)だけです。
麻という名の植物はありません。繊維の種類として「麻」と呼ばれているものは、植物の茎や葉の繊維を材料にしたものの総称です。コーヒー豆の袋で知られるジュート(黄麻)、リュウゼツランの仲間のサイザル麻、麻薬で知られる大麻、バナナの仲間のマニラ麻など無数にあります。しかし、繊維製品として「麻」と表示できるものは、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)だけなのです。
短繊維の麻はほつれやすいです。ざっくりとした感じの素材として使われるジュートなどの「指定外繊維」の麻は、一般に繊維が太くて短いため、毛羽立ちやすく、縫い目がほつれやすくなってしまいます。衣料品には向かないファッション製品だと心得てください。
●NO.024 蛍光増白剤は目の錯覚で黄ばみを白く見せる
いよいよ夏本番ですね。強い陽射しを反射する白い色はまさに夏の色です。綿や麻などの素材が、輝くような白さで揺れるのはいかにも涼しげ。
でも、ちょっと待ってください。綿や麻の生成り(きなり)は薄黄色、ということは白い色に染めている?
ほとんどの繊維は薄黄色です。綿や麻、ウールやシルクであっても、原毛の状態では薄く黄ばんで見えます。このままのナチュラルな素材使いが、「生成り」として親しまれている」わけです。純白あるいは輝く白さに見えるようにするためには、黄色の補色(正反対の色)である青味を加えることによって、目の錯覚で「白」に見える蛍光増白剤(蛍光塗料)が表面に塗られています。
蛍光増白剤は紫外線を吸収して分解します。蛍光増白剤は、太陽や蛍光灯に含まれている紫外線を吸収して分解する性質があります。このことから、純白の生地であっても、しだいに本来の黄味がかった色に戻っていきます。
また、汗が染み込むと繊維を一層黄ばませてしまうので、まめなクリーニングをおすすめします。
●NO.023 ポリ袋に入れたまま保管しているとカビの被害が心配
クリーニング店から納品するポリ袋は、仕上がり品が移動中に汚れたり、他の衣類と接触させないための運搬用のものです。
仕上がり品は必ずポリ袋から出して保管して下さい。ポリ袋に入れたまま保管すると、通気性が悪くなって、湿気がたまってしまうことがあります。ウールや綿などの天然素材製品の場合、湿気を吸うと繊維そのものがカビの養分になり、汚れが無くてもカビが繁殖してしまいます。
カビの菌糸は、繊維を分解して吸収してしまいますから、取り返しの付かないことになります。また、染料を分解する酵素を出して変色の原因になったり、カビの色素が染みついてシミになったりします。
また、汚染ガスが溜まって退色の原因になることもあります。通気性のないポリフィルムですが、大気汚染の原因になる窒素酸化物を良く通し、綿や麻、レーヨン製品の変退色の原因にもなります。
●NO.022 カビ取り剤は塩素系漂白剤と似た成分
お風呂場や台所などのカビ。カビ取り剤は微生物であるカビの菌を分解します。
その成分は、過激な塩素系漂白剤とほぼ同じなのです。なのでコットンパンツに付くと脱色してしまいます。
衣類を含むほとんどの家庭用品には、法律による成分表示が義務づけられています。代表的なカビ取り剤の成分を見ると「次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム、界面活性剤」と表示されています。色柄物向けの酸素系漂白剤より強力な塩素系漂白剤の成分表示は「次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤」となっています。・・・塩、・・・ナトリウム、・・・ソーダという表記は、すべて同じ化学物質です。
ジーンズやカラーコットンパンツの裾などに、カビ取り剤のスプレー液が付着すると脱色します。すぐに脱色しなくても、アイロン熱などによって過激に反応して色が抜けてしまいます。
●NO.021 しまい洗いを忘れた冬物をカビが狙っています
クローゼットの中に、しまい洗いを忘れた冬物衣類が残っていませんか?冬物の衣類にシミや汚れが残っていると、カビが繁殖するための格好のターゲットになります。
カビの菌は、いたるところにあり、特に風通しの悪いクローゼットの中は、カビが繁殖しやすく、特にシミや汚れには糖分や塩分など湿気を集める成分が含まれているのでカビが付きやすいのです。大切なお召し物はクリーニングして清潔に、そして晴れた日には虫干しをしてください。
カビには多くの種類があり、いろいろな色になります。カビの菌は、繊維の組織に菌糸という根を張って、繊維を分解し、生地を傷めてしまいます。シミや汚れなどは落とせますが、
カビで痛んだものは元通りにはなりません。
●NO.020 レーヨンなどが水に濡れると縮む理由
レーヨン製品は、とても水を吸収しやすく、雨や汗に濡れただけで縮んでしまうことがあります。もちろん水洗いはとてもむずかしいです。
綿やレーヨンなどの植物を原料とする繊維(レーヨンは木材パルプから作られています。)は、とてもよく水分を吸収するため夏の素材としても快適です。しかし、水分を吸いこむことによって繊維が太くなり太くなった分だけ縮んでしまいます。これを専門用語で膨潤収縮といいます。この収縮はプレス作業によって回復することができますが、デザインや生地の構造によってはユガミになったり、完全に修復できないこともあります。極端な例ですが、レーヨンと同じ木材パルプを原料とする紙製品が水に濡れた場合、元の形や風合いに復元することが困難なことにもにています。
また、飲料水や雨水がレーヨン生地についただけでシミになってしまうことがあります。これも繊維が水を吸い込んだことによって、水に濡れていない部分と構造に変化ができてしまうためで、特殊な水処理によって復元する技術が必要です。
●NO.019 縫製部の周辺にゴム糸が飛び出るストレッチ製品
着用中の体の動きに合わせて伸び縮みするストレッチ衣料。着ていてとても楽な感じで、人気があります。これらの生地には「ポリウレタン弾性糸」という合成ゴム糸が織り込まれているのです。
 ゴム糸は製品化する時点である程度引っ張られた状態になっています。この生地を縫い合わせるとき、ミシン針でゴム糸を傷つけてしまうと、着用中の伸び縮みの動きや洗濯などの機械力によって切れてしまいます。切れると、引っ張られていたゴム糸が、縫い合わせの部分の周辺に飛び出してしまいます。 縫製時のミシン針には、ゴム糸を傷つけないように配慮された専用の針を使わなければなりません。また、ゴム糸は、そのまま使用すると強すぎるので、生地に織り込んだ後、ヒートセットという、生地の状態に合わせて引張強度を押さえる加工をしなければなりません。このような、品質工程を手抜きすると、ゴム糸が飛び出してしまいます。
●NO.018 着用中の動きでスレたりホツレたり衣類のダメージ
衣類は着用中の動きで、縫い合わせた部分がホツレてきたり、日常生活の中で裾やヒジ、脇などがスレたりしてきます。
 腕の上げ下ろしや背中などがキュウクツなデザインの衣類は、袖付けや両脇部分の縫い目に負担がかかります。また、麻製品は繊維が滑りやすいので、縫い目の糸が開いてしまうことがあります。ボタン付けの糸はゆるんでいませんか?ボタンホールの糸はホツレていませんか?クリーニングの工程で、ホツレが耐えられなくなってしまうことがあります。ヒジや脇の下、袖口、ポケットの周りなど毛羽立って白っぽくなっていないか注意しましょう。また、スレで繊維屑となったものは、クリーニングで落ちてしまいます。
●NO.017 パイプ洗浄剤はウールを溶かしてしまう
風呂場のパイプのつまりは、ほとんどが毛髪が原因になっています。このつまりを解消するための洗浄剤の多くには水酸化ナトリウムが含まれています。
水酸化ナトリウム(NaOH=苛性ソーダ)は、強アルカリ性で、タンパク質に激しいダメージを与えます。5%以上の濃度になると「劇物」となります。パイプ洗浄剤には、限度に近い4%の製品もあります。皮膚についたときはすぐに洗い流しますが、ウールやシルクなどのタンパク繊維に付いても気がつきにくいものです。そのままにしておくと、濃度が高くなります。ドライクリーニングでは落ちず、かえって乾燥や仕上げのための熱によって過激に反応して穴が開くこともあります。また、カビ取り剤、台所用漂白剤にも水酸化ナトリウムを含むものがあります。
次亜鉛素酸ナトリウムを主成分とするカビ取り剤、台所用漂白剤の原液がついた場合も、状況によっては毛、絹製品に穴を開けることもありますので気をつけてください。
●NO.016 羽毛製品にピンを刺すと吹き出します
よく「この羽毛布団は水鳥羽毛100%です」と言っているのをみかけますが、陸鳥羽毛が布団や衣料品に使用されることはありません。こういった場合、ダウンではなくフェザー類を主とした製品であることが多いようです。
 ダウンは水鳥の胸の部分から10〜15g程度しかとれない貴重なもの。フェザーと違って、軸が無く、付け根から放射状に細かな羽枝が伸び、丸い形になっています。長さ6.5cm未満のフェザーをスモールフェザーと呼んでいます。ダウンのような羽枝を根にもち、ダウンより弾力性があるので、ふっくらとした感じをだすために、ダウンと組み合わせて使われます。
羽毛は、一方向にしか進まないという性質があり、一般の生地では吹き出してしまいます。このため生地にはダウンプルーフ加工という目詰め加工が施されています。わずかな隙間があっても羽毛は吹き出してしまいますから、絶対にピンや針を刺さないようにしましょう。
●NO.015 夏物衣料をしまう前にチェックしよう
汗汚れは、肌と直接触れる部分、汗が溜まりやすい部分に集中します。最も注意したいのは、首周り、少しでも汚れていたら必ずクリーニングしてからしまってください。肌の油である皮脂汚れにまみれて、変色や異臭の原因になる尿素、アミノ酸、乳酸などの成分が生地にしみついています。
 ジャケットなど、衿のついている衣類は、衿をちょっと裏返して肩などの部分と色を比較してみましょう。花の色も時と共に変わっていくように、どのような染色であっても紫外線の影響などによって変化していきます。衿の裏にあった色が、製品が作られた時の色とほとんど同じ、ボトムであれば、裾を裏返して表と比べてみれば、日焼けの状態をチェックできます。
●NO.014 ヘアムースが衣類につくとシミになります
皮膚に感じないほど弱い化粧品であっても、衣服の生地や染料に長く残ると、思わぬ変化を与えます。化粧品は、簡単に落ちないようにつくられています。衣類についてしまったものを、放置しておきますと、一層落ちにくくなるばかりでなく、変質してしまうこともあります。また、ワイシャツの襟まわりにつきやすいヘア・ムース、スプレーなどの樹脂剤も生地に残ると汚れを接着して取れにくいシミになってしまいます。香水のほとんどの成分は、アルコールです。染料によっては、輪ジミの原因になることがあります。除光液はアセトンという溶剤が主成分。アセテート繊維を溶かしてしまいます。
●NO.013 染料の色は日焼けによって退色します
太陽光線には多量の紫外線が含まれています。どのような色素であっても、紫外線によって分解される「日焼け」をまぬがれることはありません。綿、麻、ナイロンなどは、特に日焼けの影響を受けやすい素材です。また、汗が付くとその成分によって酸化が促進され一層日焼けによる退色が起きます。このことから、汗がついたらなるべく早くクリーニングするようにしていただきたいものです。日焼けによる退色を確認するためには、衿がついているものは、衿裏と肩口などの日の当たる部分を比較してみます。また、スカートやスラックスは裾裏の本来の色と比較するとわかりやすいのです。クリーニングに出す前の衣類は、その大気中に浮遊している油煙や皮脂油を表面に吸着させているので、全体に濃色化しています。ドライクリーニングすると、全体を覆った油汚れが除去されることから、日焼けが目立ちやすくなる傾向があります。また、劣化した染料が洗い落とされるということもあります。
●NO.012 汗の成分は繊維製品にダメージを与えます
汗の中には、さまざまな物質が含まれています。そのまま、放置しておくと大切な衣類に取り返しのつかないダメージを与えてしまいます。汗は、塩化ナトリウム(塩分)、乳酸、尿素、アンモニアなどが水に溶けたものです。水分は蒸発して、これらの成分が繊維の奥に残ります。繰り返し着用すると、繊維に蓄積され、湿気を吸い寄せて重たくなったり、硬くなったりします。また、脇の下などの汗には、タンパク質や脂質が含まれていて、分解すると悪臭を発します。汗は水でしか落とすことができません。汗がついたらすぐに家庭で丁寧に洗うか、クリーニングに出してください。水洗い禁止の製品でも、特殊な水処理で汗を落とす技術が開発されています。
●NO.011 雨の日に革衣料を着てはいけません。
革のコートやジャンパー、スカートなどは一般の繊維とはちょっと違います。革製品は水に濡れると縮んだり、硬くなったり、雨ジミができたり色が流れたりと最悪の状態になる可能性があります。雨の日に着用しないこと、水に濡れたらすぐ乾いた布でよく拭いてください。湿気はカビの原因にもなります。人の皮膚と同じように、すれたり引っかいたりすれば傷が出来ます。私達の傷は治りますが、皮革製品のキズは永遠に直ることがありません。また、皮革は一般の繊維製品と違って、非常に複雑な構造になっていますから汗や汚れが染み込みやすく、取れにくいという性質がありますから注意しましょう。
●NO.010 竹やトウモロコシ、テンセルも植物系再生繊維。
紙と同じ原料の木材パルプからつくられるレーヨンやテンセル、バンブー(竹)、トウモロコシも植物系再生繊維です。植物系再生繊維は綿のように肌触りがよく、水分を良く吸い取るという性質があります。しかし、独特の風合いや光沢を求めて自然の繊維をいったん化学薬品で溶かして作られる再生繊維は、水分によって変形しやすいという性質があります。特にバンブーは繊維はレーヨン以上に縮みやすいものです。
テンセル繊維は、摩擦に弱く1本の繊維が枝毛状態になりやすいという性質があります。紺などの濃色の生地では、繊維の表面が毛羽立ち白っぽく見えるようになります。お尻や背中、脇の下など間接部分の擦れやすい箇所に注意しましょう。
●NO.009 海外高級ブランドの虫干しのすすめ。
海外高級ブランドの衣類は、イタリアなどの日本とは気候風土が大きく異なる条件で設計されています。このことが原因となって、四季を通じて寒暖の差が激しく、湿度の高い日本では、保管上の問題から寿命を縮めてしまうことがあります。表地は柔らかな綿なのに、全体に張りのあるコートなどのイタリア製品を良く見かけます。これは、綿などの表地の裏に他の繊維素材を全面に樹脂接着剤で張り合わせたもので、専門的には「ボンディング」といわれている素材です。接着樹脂としては、ポリウレタンなどが使われていますが、この素材は、湿度が高いと「加水分解」という現象を起こし、溶け出してべたついたり、ボロボロになったりします。いったん分解してしまうと元に戻せません。このような現象を防ぐためにも「虫干し」は欠かせません。サッシュなど密室性の高い住環境だからこそ、乾燥した晴れた日には、衣類を陰干しして風乾する習慣をつけましょう。
●NO.008 合成皮革製品はクリーニング後一晩置く。
合成皮革のスカートやパンツなど、直接肌に触れる衣料品は、クリーニングから返ったら、すぐに包装してあるポリ袋から取り出し、裏返して風通しの良い場所に一晩吊るしておいてから着用すると良いです。
合成皮革は、一般の織物や編物と異なり、スポンジのような樹脂による厚い層で出来ています。このためドライクリーニングに使用している溶剤を、大量に吸収する性質を持っています。また、熱に弱いので高熱による強制乾燥が出来ません。クリーニングでは、十分な乾燥を行うよう努めています。しかし、念のために、ポリ袋から取り出し、裏返して一晩吊るすということを衣生活の新しい習慣にすることでお気に入りの洋服と長く付き合えるようになります。
●NO.007 接着剤で付けた毛羽プリントには寿命がある。
ベルベットのような肌触りのプリント柄製品は、接着剤で毛羽を生地の表面に貼り付けたフロック加工といわれるものです。毛羽を貼り付けている接着剤は、着用中のスレや、クリーニングの繰り返しなどのストレスによって、徐々に接着樹脂の接着力が弱くなってきています。織り込んで毛羽が作られるベルベットやコーデュロイ、別珍などと違って、根無し草のような状態ですから、このような加工製品には、寿命があるのは仕方のないことです。その寿命は、元の加工、保管、着用などの状態によって変わってきます。いったん取れた毛羽を再度つけることは出来ません。
●NO.006 和服を着るときはおしとやかにしましょう。
和服を着たときも、普段と変わらず活発に歩いたり、動いたりしてしまうことはありませんか?そのたびに、和服はいたんでしまっているのです。和服を着た時、おばあちゃんに「外股であるいちゃだめよ」と言われても、お行儀のことだと考えてはいませんでしたか。足を内股にして歩けば、前もはだけず着崩れないだけでなく、泥はねが上がっても外に散りますから、裾を汚す心配もないのです。洋装のときは爪先に重心がかかりますが、草履でこの歩き方では、ぱたぱたとカカトが離れて泥跳ねしやすくなります。カカトにぴったりと草履が付くように心がけましょう。また、振り袖の袂は腕に掛けておきましょう。
●NO.005 秋冬の衣料を出したら虫食いやカビをチェックしましょう。
近年の住居は機密性の高い空間で空気の出入りが少ない状況で、それは衣類にとってよいとはいえません。さらに冷暖房で常に適温になっている家の中は害虫やカビ類にとっても快適な環境なのです。カシミヤやモヘア、アンゴラなどの獣毛、絹や皮などの動物性蛋白質繊維の場合、繊維自体が養分となるため汚れにかかわらず、室温15度以上で、湿度が高く、通気性が悪い状況下では害虫が好んで食べることになります。室温、湿気や通気性には特に注意するようにしましょう。
●NO.004 革製品は水に注意!
革製品は、水に濡れると堅くなったり、縮んだり、雨ジミが出来たり、色が落ちたりとトラブルが発生します。雨の日や、雨が降りそうな日は、皮のコートやジャンパー、スカートなどは、避けるようにしましょう。もし、水に濡れてしまった場合は、乾いた布ですぐにふいてください。また、梅雨時の湿気にも注意。カビの原因になります。水以外にも、ひっかき傷やこすれにも、注意しましょう。一度傷がつくと、直りません。また、他の繊維より汗や汚れが染み込みやすい上に、取れにくくなっています。
●NO.003 髪のお手入れやお化粧の時は、タオルなどでガードをしましょう。
化粧品も化学薬品です。ヘアムースなどが、衣類につくとシミになります。口紅やマスカラはもちろん、一見目立ちにくいファンデーションも要注意です。衣服についたまま放置しておくと、変質してしまう場合もあります。ヘアムースやヘアスプレーには、樹脂剤が入っており、汚れを接着して取れにくくなります。香水などに含まれるアルコールも、輪ジミの原因になります。除光液には、アセトンという溶剤が主成分として含まれていますが、アセテートを溶かしてしまいます。マニキュアが服についても、絶対使用しないこと。これらの事を防ぐため、お化粧やヘアセットが済んでから着替えるか、肩や衿のところへバスタオルなどをかけて、ガードしておきましょう。
●NO.002 冬物衣料を出したらまず、入念にチェック!
オフシーズンに保管している間にも、衣類が変色したり、カビや虫食いで傷んで場合があります。衣替えの時に、入念にチェックしましょう。虫食いのチェックは、ブラッシングをしてからが効果的です。虫が食い散らかした繊維屑が残っていると、穴があいているのかわかりにくいからです。丁寧にブラッシングして、これらの繊維屑を取り去ってから点検しましょう。冬の間にガスや石油ストーブを使っていると、露の原因にもなります。このような湿気は、カビや害虫の繁殖しやすい環境を造ります。シルクやウールなどの動物繊維は特に注意してください。また、ナイロン、アセテート、綿などの染料が、燃焼ガスに含まれる汚染物質で傷んでしまうこともあります。
●NO.001 湿気を防いでカビ対策
冬物の衣類をシミや汚れがついたまま放置しておくと、カビが繁殖する格好のターゲットになります。シミや汚れには、塩分や糖分など湿気を集める成分が含まれています。また、カビの菌はいたる所にあり、特に風通しの悪い衣装ケースやクローゼットの中は、注意が必要です。早めにクリーニングして清潔にし、晴れた日には、虫干しするようにしてください。
カビの菌は、繊維の組織に菌糸を張り、繊維を分解して生地を傷めてしまいます。カビには、多くの種類があり、黒や黄色などの斑点がシミのようになります。シミや汚れなら落とせますが、カビで傷んだ衣類は、元にはもどせません。
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